aiohttpは、非同期処理に対応したWebクライアント/サーバーライブラリです。asyncioライブラリを使用して、Python 3.5以降で非同期処理を実現します。この記事では、Pythonでaiohttpを使用する方法を解説します。また、発生する可能性のあるエラーとその対応法についても紹介します。
- aiohttpの特徴
- aiohttpのインストール
- aiohttpを使用したGETリクエストの送信
- aiohttpを使用したPOSTリクエストの送信
- aiohttpを使用したWebサーバーの作成
- 発生する可能性のあるエラーとその対応法
- ConnectionError: [Errno -2] Name or service not known
- ClientResponseError: 400, message='Bad Request'
- ServerDisconnectedError: None
- TimeoutError: TimeoutError()
- SSLCertVerificationError: [SSL: CERTIFICATE_VERIFY_FAILED] certificate verify failed: unable to get local issuer certificate (_ssl.c:1108)
- ClientOSError: [Errno 24] Too many open files
- まとめ
- 関連記事
aiohttpの特徴
aiohttpの特徴としては、以下のようなものがあります。
- 非同期I/O処理のサポート: aiohttpは、Pythonの非同期I/O処理をサポートしているため、高速かつ効率的なWebアプリケーションを開発することができます。
- WebSocketのサポート: aiohttpはWebSocketのサポートがあります。これにより、リアルタイム通信を必要とするWebアプリケーションの開発が容易になります。
- 多機能なWebサーバー: aiohttpは、多機能なWebサーバーを提供しています。これにより、静的ファイルの配信、HTTP/2のサポート、gzip圧縮、クッキーの処理などが容易になります。
- シンプルなAPI: aiohttpのAPIはシンプルで直感的です。これにより、簡単にWebアプリケーションを開発することができます。
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aiohttpのインストール
まず、aiohttpをインストールする必要があります。pipを使用してインストールすることができます。
pip install aiohttp
aiohttpを使用したGETリクエストの送信
以下の例では、aiohttpを使用してGETリクエストを送信して、WebページのHTMLコンテンツを取得します。
import aiohttp import asyncio async def fetch(session, url): async with session.get(url) as response: return await response.text() async def main(): async with aiohttp.ClientSession() as session: html = await fetch(session, 'https://example.com') print(html) loop = asyncio.get_event_loop() loop.run_until_complete(main())
上記のコードでは、aiohttp.ClientSession()
を使用して、クライアントセッションを作成し、WebサイトのURLを指定してGETリクエストを送信しています。async with
ステートメントを使用して、リソースを自動的に解放するようにしています。
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aiohttpを使用したPOSTリクエストの送信
次の例では、aiohttpを使用してPOSTリクエストを送信します。
import aiohttp import asyncio async def post_request(url, data): async with aiohttp.ClientSession() as session: async with session.post(url, data=data) as response: return await response.text() async def main(): url = 'https://example.com' data = {'key1': 'value1', 'key2': 'value2'} html = await post_request(url, data) print(html) loop = asyncio.get_event_loop() loop.run_until_complete(main())
上記の例では、aiohttp.ClientSession()
を使用して、クライアントセッションを作成し、POSTリクエストを送信しています。async with
ステートメントを使用して、リソースを自動的に解放するようにしています。
aiohttpを使用したWebサーバーの作成
aiohttpを使用すると、簡単にWebサーバーを作成することができます。以下の例では、aiohttp.web
モジュールを使用してWebサーバーを作成します。
from aiohttp import web async def hello(request): return web.Response(text="Hello, world") app = web.Application() app.add_routes([web.get('/', hello)]) if __name__ == '__main__': web.run_app(app)
上記の例では、web.Response
を使用して、HTTPレスポンスを返します。また、web.Application()
を使用して、aiohttpアプリケーションを作成し、web.add_routes()
を使用して、hello()
関数を/
ルートに割り当てています。
この例では、web.get()
を使用してHTTP GETリクエストに応答するように設定していますが、web.post()
、web.put()
、web.delete()
など、他のHTTPメソッドを使用することもできます。また、async def
を使用することで、非同期処理を実現できます。
発生する可能性のあるエラーとその対応法
Pythonのaiohttpを使用する際に発生する可能性のあるエラーと対応策をいくつか紹介します。
ConnectionError: [Errno -2] Name or service not known
これは、ホスト名が解決できないことが原因で発生します。対処方法としては、DNS設定を確認する、ホスト名が正しいかどうか確認する、aiohttpのバージョンを最新に更新するなどが挙げられます。
ClientResponseError: 400, message='Bad Request'
これは、サーバーが不正なリクエストを受け取った場合に発生します。対処方法としては、リクエストの形式が正しいことを確認する、送信するデータに誤りがないことを確認するなどが挙げられます。
ServerDisconnectedError: None
これは、サーバーが接続を切断した場合に発生します。対処方法としては、再度接続を試みる、接続先のサーバーがダウンしているかどうか確認するなどが挙げられます。
TimeoutError: TimeoutError()
これは、リクエストがタイムアウトした場合に発生します。対処方法としては、タイムアウト値を増やす、ネットワーク接続の安定性を確認する、接続先のサーバーがダウンしているかどうか確認するなどが挙げられます。
SSLCertVerificationError: [SSL: CERTIFICATE_VERIFY_FAILED] certificate verify failed: unable to get local issuer certificate (_ssl.c:1108)
これは、SSL証明書の検証に失敗した場合に発生します。対処方法としては、証明書を信頼できるルート証明書に追加する、証明書の期限が切れていないことを確認する、接続先のサーバーの証明書が正しいかどうか確認するなどが挙げられます。
ClientOSError: [Errno 24] Too many open files
これは、同時に開けるファイルの数の上限に達した場合に発生します。対処方法としては、ファイルを閉じる、プログラムの実行時に使用するファイルの数を制限する、ファイルシステムの制限を調整するなどが挙げられます。
これらのエラーに対処するためには、適切な例外処理を実装する必要があります。また、エラーが発生した場合には、エラーの詳細をログに記録しておくことが重要です。
まとめ
本記事では、Pythonでのaiohttpの使い方について解説しました。aiohttpは非常に有用なライブラリであり、Pythonで高速かつ効率的なWebアプリケーションを開発するためには必須のツールです。また、aiohttpの特徴や発生する可能性のあるエラーについても紹介しました。最後にPythonの学習に利用できるUdemy のサイトを紹介します。ぜひ活用ください。
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aiohttp以外にもPythonにはAPI呼び出しの方法が多くサポートされています。その内容については下記の記事にまとめています。
これらのプログラムはPythonの基本的な文法とライブラリで実装することができます。Pythonの基礎を学ぶには下記のようなサイトの利用が有効です。