Python aiohttpの特徴と使い方: 非同期処理に対応したWebクライアント/サーバーライブラリ

aiohttpは、非同期処理に対応したWebクライアント/サーバーライブラリです。asyncioライブラリを使用して、Python 3.5以降で非同期処理を実現します。この記事では、Pythonでaiohttpを使用する方法を解説します。また、発生する可能性のあるエラーとその対応法についても紹介します。

aiohttpの特徴

aiohttpの特徴としては、以下のようなものがあります。

  • 非同期I/O処理のサポート: aiohttpは、Pythonの非同期I/O処理をサポートしているため、高速かつ効率的なWebアプリケーションを開発することができます。
  • WebSocketのサポート: aiohttpはWebSocketのサポートがあります。これにより、リアルタイム通信を必要とするWebアプリケーションの開発が容易になります。
  • 多機能なWebサーバー: aiohttpは、多機能なWebサーバーを提供しています。これにより、静的ファイルの配信、HTTP/2のサポート、gzip圧縮、クッキーの処理などが容易になります。
  • シンプルなAPI: aiohttpのAPIはシンプルで直感的です。これにより、簡単にWebアプリケーションを開発することができます。

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aiohttpのインストール

まず、aiohttpをインストールする必要があります。pipを使用してインストールすることができます。

pip install aiohttp

aiohttpを使用したGETリクエストの送信

以下の例では、aiohttpを使用してGETリクエストを送信して、WebページのHTMLコンテンツを取得します。

import aiohttp
import asyncio

async def fetch(session, url):
    async with session.get(url) as response:
        return await response.text()

async def main():
    async with aiohttp.ClientSession() as session:
        html = await fetch(session, 'https://example.com')
        print(html)

loop = asyncio.get_event_loop()
loop.run_until_complete(main())

上記のコードでは、aiohttp.ClientSession()を使用して、クライアントセッションを作成し、WebサイトのURLを指定してGETリクエストを送信しています。async withステートメントを使用して、リソースを自動的に解放するようにしています。

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aiohttpを使用したPOSTリクエストの送信

次の例では、aiohttpを使用してPOSTリクエストを送信します。

import aiohttp
import asyncio

async def post_request(url, data):
    async with aiohttp.ClientSession() as session:
        async with session.post(url, data=data) as response:
            return await response.text()

async def main():
    url = 'https://example.com'
    data = {'key1': 'value1', 'key2': 'value2'}
    html = await post_request(url, data)
    print(html)

loop = asyncio.get_event_loop()
loop.run_until_complete(main())

上記の例では、aiohttp.ClientSession()を使用して、クライアントセッションを作成し、POSTリクエストを送信しています。async withステートメントを使用して、リソースを自動的に解放するようにしています。

aiohttpを使用したWebサーバーの作成

aiohttpを使用すると、簡単にWebサーバーを作成することができます。以下の例では、aiohttp.webモジュールを使用してWebサーバーを作成します。

from aiohttp import web

async def hello(request):
    return web.Response(text="Hello, world")

app = web.Application()
app.add_routes([web.get('/', hello)])

if __name__ == '__main__':
    web.run_app(app)

上記の例では、web.Responseを使用して、HTTPレスポンスを返します。また、web.Application()を使用して、aiohttpアプリケーションを作成し、web.add_routes()を使用して、hello()関数を/ルートに割り当てています。

この例では、web.get()を使用してHTTP GETリクエストに応答するように設定していますが、web.post()web.put()web.delete()など、他のHTTPメソッドを使用することもできます。また、async defを使用することで、非同期処理を実現できます。

発生する可能性のあるエラーとその対応法

Pythonのaiohttpを使用する際に発生する可能性のあるエラーと対応策をいくつか紹介します。

ConnectionError: [Errno -2] Name or service not known

これは、ホスト名が解決できないことが原因で発生します。対処方法としては、DNS設定を確認する、ホスト名が正しいかどうか確認する、aiohttpのバージョンを最新に更新するなどが挙げられます。

ClientResponseError: 400, message='Bad Request'

これは、サーバーが不正なリクエストを受け取った場合に発生します。対処方法としては、リクエストの形式が正しいことを確認する、送信するデータに誤りがないことを確認するなどが挙げられます。

ServerDisconnectedError: None

これは、サーバーが接続を切断した場合に発生します。対処方法としては、再度接続を試みる、接続先のサーバーがダウンしているかどうか確認するなどが挙げられます。

TimeoutError: TimeoutError()

これは、リクエストがタイムアウトした場合に発生します。対処方法としては、タイムアウト値を増やす、ネットワーク接続の安定性を確認する、接続先のサーバーがダウンしているかどうか確認するなどが挙げられます。

SSLCertVerificationError: [SSL: CERTIFICATE_VERIFY_FAILED] certificate verify failed: unable to get local issuer certificate (_ssl.c:1108)

これは、SSL証明書の検証に失敗した場合に発生します。対処方法としては、証明書を信頼できるルート証明書に追加する、証明書の期限が切れていないことを確認する、接続先のサーバーの証明書が正しいかどうか確認するなどが挙げられます。

ClientOSError: [Errno 24] Too many open files

これは、同時に開けるファイルの数の上限に達した場合に発生します。対処方法としては、ファイルを閉じる、プログラムの実行時に使用するファイルの数を制限する、ファイルシステムの制限を調整するなどが挙げられます。

これらのエラーに対処するためには、適切な例外処理を実装する必要があります。また、エラーが発生した場合には、エラーの詳細をログに記録しておくことが重要です。

まとめ

本記事では、Pythonでのaiohttpの使い方について解説しました。aiohttpは非常に有用なライブラリであり、Pythonで高速かつ効率的なWebアプリケーションを開発するためには必須のツールです。また、aiohttpの特徴や発生する可能性のあるエラーについても紹介しました。最後にPythonの学習に利用できるUdemy iconのサイトを紹介します。ぜひ活用ください。

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